工場(タオル・ハンカチ製造)

キセラ川西エコまち建築賞受賞(H30.4.24) 

キセラハンカチファクトリー設計主旨

(低炭素まちづくり分野)

再生可能エネルギーとして太陽光発電LED照明を外部に採用することで恒久的な明るさを地域へ演出し、防犯性能の向上と街並みライティングへの貢献を目指しています。

パッシブ性能として吹き抜け及び南北痛風を確保し工場の熱気排気を循環させて働く人々の快適性、生産性の向上を図っています。また南面の開口部を均等に設け太陽光が満遍なく室内へ行き渡るように設計。

外部屋根、外壁材はメンテナンスフリーなガルバニウム鋼材を採用することで長く美しく外観が地域に溶け込むように計画。また設備機器は省エネルギー給湯器や省エネルギートイレを採用し、利用回数の多い設備機器を省エネルギー化することにより低炭素化社会への貢献。

(緑・景観分野)

工場という建物の性質を考慮し、建物配置は道路より約4mセットバックしました。壁面の後退により街並みに対する圧迫感、緊張感を緩和させるように工夫。

植樹においても常緑、落ち葉の組み合わせにより季節感を演出しています。スパイスにも利用可能な月桂樹と白い花が初夏の訪れを感じさせるやまぼうしを採用。

屋根勾配は切妻として遠景の山並みスカイラインに呼応するように設計し平入りの形式として街並みに対して主張しすぎないように配慮。

外部色調カラーコーディネイトとしてグレーベージュを採用。グレイッシュ外観によりCAFE風の風貌となっています。工場という硬質なイメージに固執することなくテナントとしてフレキシブルに転用しやすいデザイン性の高い建物とすることでこの先発展するであろうキセラ川西の街並みとの調和を目指しています。