Jo Planning Arts

家と暮らし=立地条件を考える=

今のお住まい住み心地はいかがでしょうか

新しい暮らしを進めていくときに、日頃のお住まいに対する思いを

見つめ直してみることから住まいづくりの道が見えてきます。

一例ですが建替計画を参考にしていただければ幸いです。

建築場所

兵庫県○○市 建替計画  家族構成 大人○人、子供○人

プランニング検討項目

周辺環境 事前調査の重要性

立地条件・近隣の立ち並びや環境により日照状態・風通し状況・視覚的効果・防犯

・プライバシー・会話・共存・匂い・場所の愛着・地面の感触など

人それぞれ感じるものがあるかと思います。

五感で感じることは間取り(プランニング)・形状・質に大きく影響していきます

また一戸建ての住宅は近隣との付き合いも長きに渡ります。

周辺環境を十分検討・確認して計画を進めていくことも大切なことです。

将来の都市環境の可変性・インフラの予測・地元ならではの風習や決まり事

など多数になりますが事前に探り出していきます。

法的項目が場所により定められておりますので該当項目を調査します。

安全性・健康・財産

建築基準法1条にもあるとおり 生命・健康・財産の保護を図る

安心できる住まいであること。安全な間取りであること。

素材を活かした健康的な空間であること。財産を守る価値ある住まいであること。

ex敷地の安全性・ハザードマップ・主要構造・地盤地耐力・近隣からの延焼

ex敷地調査・周辺地耐力・省令準耐火構造・維持管理

耐久性について

周辺環境などにも左右されますが、耐久年数・構造体・仕様内容 

お住まいに求める耐久性をどの範囲まで想定するのか検討

ex・気候状態・構造仕様・維持管理・自然素材

メンテナンスの重要性

住まいは建築してからが非常に長くなります

メンテナンスフリー項目としてお住まいを考慮しますが、実際は建築物の

特性を理解して建物と付き合っていかないとなりません

その知識や対策としても、本当に信頼できる工事施工者(工務店)

と出会えるかどうかは重要な要素です。

使用部材の耐久性に問題はないか、また修理・交換できるか

ex保証制度・省エネ・トップランナー基準・長期優良など 

ex工事施工者の住まいに対する考え方・会社方針・担当者

建築場所

照葉樹林文化に位置する瀬戸内気候(近畿内陸)別紙気候データ参照

住む場所により特性がありますので、気候風土を活かした建築計画が求められます

日当たり・採光

人が暮らしていく上で一番大切な要素のひとつです。

ただ全ての空間が日当たりよいのではなく夏場の日差しは遮り、

冬場の日差しを取り込む空間構成、陰影の美しさを演出する仕掛け 空間としてのハレとケ 

(昼間と夜間利用する室の区別)、北側採光の穏やかさ 天窓や反射光の

表現の仕方など自然エネルギーを上手に取り込んでいく工夫も大切です。

日照条件として敷地内(建物内)どの場所にでのくらいの日照があるのか

季節や近隣状況による太陽高度も加味してどこを日頃の居場所としていくのか

また家事(洗濯物など)場所や動線なども考慮していきます。

是非お気に入りの居場所をイメージしてみてください。

通風状態

季節毎主風方向もありますが実際周辺環境に左右されることが多いので

現況の状態を確認することから始まります。

暖気と冷気の流れを考慮して間取りがまとまっていく場合も多々あります。

開口部位置も重要で防犯性能にも繋がりますが近隣との建物配置や

開口部のバランスによる風の道を考えていきます。

自然エネルギー利用

天候による影響を少なくする=天候をうまく取り込んでいく事も効果大

です。 パッシブ要素によるダイレクトゲイン(太陽光)の活用や

屋上緑化・太陽光発電(蓄電)・雨水の道を考慮して気化熱利用

和瓦の気化熱効果も昔ながらの知恵です。

防犯・避難

防犯は出入口・窓からの侵入が大半を占めますので同時に検討する必要があります。

万が一の場合の避難計画をしておくことも重要です。

近隣状態により間取りの方向性が確定していく場合もあります。

建替の場合は現況の間取りから推測できるので有利な場合がおおい。

まず、現況の不満点と良い点を現況間取りを含めて箇条書きしてます。

生活様式

常日頃どんな生活を営んでいるでしょうか?

新しい住まいになったからといえども劇的に生活スタイルが変わる

訳ではありませんが、人それぞれ趣味や癖も多岐に渡りひとつひとつ

丁寧に読み込んでいくます。色んな状況が繋がっていく仕掛けをして

いく事もお住まい造りの醍醐味であり日々の生活の楽しみとなっていく

のではないでしょうか?現況の不満点と良い点の抽出から始まり、

とりいれたいご要望、お気に入りのスタイル、カラーテイスト

室内の環境(明るさや陰影、狭さ、広がり)などなど

(思い入れもあるかと思いますので良い点も書いてください)

既存部材の利用、再生、転用計画、も是非取り入れていきたいものです。

室内環境

自然素材の良さ 適材適所の利用(活かして共に共存するために)

全て隠蔽するのではなく素材の特徴を活かした場所に適用していく。

素材が心地よい=人にも心地よい

自然素材のためある程度動きが出る。特に木は活きていくため呼吸したり

自らを炭化させて鎧をつくり延焼から身を守ったりなどなど

梅雨時など間取りや素材の使用箇所によりカビやすくなる。

高気密・高断熱化は選択肢の一つ

実際、施工精度によりバラツキが出やすいのが難点ですが見落としがちな

部位、温度のバリアフリーも検討していきましょう。

夏型結露や特に床下状態などには注意が必要です。

室内環境の改善  風通し良い⇔高気密・高断熱 C値など目標値の設定

建設中の現場測定による目標値の確認、また施工精度を監理していくこと

が重要となります。当然持ち込む家具にも配慮が必要

高気密施工 計画換気

間取りにより空気循環が無くなりやすいため、

室内空気が循環出来る事が重要。

計画的な間取りが成立しているかが重要。風の流れが発生しているか

また、近隣状況に左右される事も多々あります。

健康状態による間取り・設備の検討

人それぞれ健康状態やアレルギー体質など差があります。

人体に負荷の少ない建築資材を選定していくことは当然ですが

室内空気の質はいかがでしょうか? 単純に外気を24時間3種換気で

直接取込んでも良いか?汚れた空気(粒子)をどのレベルまで除去するのか?

特に空気が淀むと建物が劣化しやすくなるので注意が必要です。

飲料水 見落としがちな水について 

外部空気を浄化して室内環境も改善する一方、毎日摂取する水道水。

人の体に欠かせない水分、水道水を分子レベルで浄化することにより

体質改善していくことも重要だと感じています。

敷地内の全体の水を抗酸化水に変えることのより、菌の繁殖を防ぎ、植物や

ペットにも優しく、美容効果や皮膚炎の改善など、様々な効果があります。

また家全体としても負担軽減となり長寿命化することとなります。

(配管内部錆び防止・風呂水・シャワーノズルタンク内部の水など)

空気環境(空気清浄機)や飲料水(浄水器)は個別にて配置可能ですが

住まい全体の生活水を初めから清潔に保つこともお勧めいたします。

優しい住まいのすすめ

ストレスのない(ストレスフリー)間取りとなっているか

将来への可変性を組み込んでいるか

高低差バリアフリーや熱的バリアフリーの空間構成は

痛みを感じる建物になっていないか

間取りの中に壁の角や突起物はありませんか?

大きくは空間構成~段差や動線・風道・温湿度~

触れる・感じるなど 空間感覚 視覚(平面)触覚(立体)運動感覚(距離)

聴覚(時間を伴う) 空間の雰囲気としての温(冷)覚 

いろいろな感覚を感じることが出来るのがより豊かな住まいであり人に

優しい(ストレスフリー)のお住まいとなっていくのではないでしょうか

設計手法

昔の集落にも沢山の知恵があり、水を大切にする(水舟)、浄化貯水(天水)

風通しを良くする(高床式)風を防ぐ(かいにょ)、風道・通風(通り庭)、

倉などの保存場所(板倉)、手仕事による工法(版築)家相・方位(風水)

かまどによる蓄熱利用(オンドル)、暖房寝室・一明両暗(カン)・・・

現在形を変えつつも活かされており、他いろんな手法がありますが

立地条件や環境によって有効な知恵は建築の中に取り込んでいきたい

と考えております。

最後まで目を通していただきましてありがとうございました。

気象データ(兵庫県)
気象条件例兵庫2020